2008/07/31

優秀な作文の紹介(受賞作品)

 毎年、各協会や各法人から夏休み前に多くの作文コンクールの応募案内が届きます。
国語科では、夏休みの宿題で、それらの応募作品の中から、常々、自分が考えているテーマや、意見の発表の場として、題材を各自が選び、作文に取り組みます。その結果、今年度も全国や近畿レベルで優秀な成績を収めています。順をおって紹介していきます。

第25回「滋賀県中学生 水の作文コンクール」最優秀賞(滋賀県)

第 5回「琵琶湖・淀川流域水の作文コンクール」流域賞
     (三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県)


     『私が選んだ名水』   中川 美里

 私たちの滋賀県にもいくつかの名水があります。その中でも、名水百選に選ばれた水が二つあります。
 ひとつは、米原市大清水にある「泉神社湧水」です。自然豊かな地域、伊吹山ろくに水源があり、いくつもの岩間をこえ、神社内に湧き出した水です。この水は、人々が住居を構えたころ、水が湧き出したといわれています。私はこの水について、まだ話を聞いただけなので、そのこんこんと湧くところをぜひ、見てみたいです。 もうひとつは、私の住んでいる彦根市にある「十王村の水」です。湖東三名水のひとつとして、古くから知られています。水源地には、お地蔵さまが祭られています。「泉神社湧水」とは対照的で街中の交差点の角にあり、その後ろには、民家が建ち並び、道はばもせまく、横や前を車やバスがスピードをおとすことなく通り過ぎていきます。私もよく通る道なのですが、そんな危険な場所であるにもかかわらず、多くの人が水をくみにきているのを見かけます。そんな二つの対照的な水ですが、共通するものがあることに私は気がつきました。
 それは、二つとも地元住民の方を中心に保存会を設立し、水源地などの清掃、水の保存活動を積極的にされていることです。毎日の生活でお世話になっている水に、感謝をこめてみなさんで取り組んでおられるのでしょうか。私もぜひ参加してみたいです。
 次に、私が選んだ名水を紹介します。
 私のおばあちゃんの家の裏にある湧き水です。斜面になっていて、そこに直径2センチほどのパイプ管がさしてあるだけのものです。ジャージャーでもなく、ピチャピチャでもなくパイプをつたって水が流れています。その水は、夏は冷たく、さわると手がいたくなるほどです。流れ出る音を聞いているだけでもすずしくなり、まるでエアコンのようです。すいかやお茶を冷やしたりできるところはまるで冷蔵庫みたいです。その水が、冬はがんばって雪をとかし、周りの草花に春を届けてくれています。湧き水をコップにとり、太陽にかざしてみると、キラキラかがやいて宝石のようです。水がよごれていないのでしょう、サワガニたちも顔をみせてくれます。これが、私の選んだ名水です。
 しかし、残念なことに最近は、ピチャピチャという音にかわってきたような気がします。

 「水量が減ってきた。」とおばあちゃんは言います。
 家の周りでいろんな工事などがあり、私たちの生活環境は整えられ、便利になっています。地球温暖化と言われていますが、別のところにも原因があるのではないかと思います。
 私たちが生きていくためには絶対欠かせない大切な水、体の65%は水です。そして、水は、生きもの。だからこそ、周りの変化にすぐ反応するのでしょう。「おこっているのかな?」静かだった毎日が、工事の音などでさわがしくしたから。機嫌直して、昔のように水を湧き出してほしいものです。私の選んだわたしだけの名水。有名な名前も何もないけれど。
 

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